1 :☆ばぐ太☆φ ★:2009/08/31(月) 20:13:33 ID:???0
・2ちゃんねるでは、たとえば、誰かが問題発言をしたり、社会的に注目度の高い事件が起こったりするとその話題についてのスレは「祭り」状態になり、一日か二日のうちに10スレ、20スレと数を重ねることになる。「アニメ」「児童ポルノ」「少年犯罪」「モー娘。」「石原閣下」「筑紫さん」「ガンダム」など、ネット文化との親和性の高い話題や、「2ちゃんねる」自身の情報を含んだニュースが祭りになりやすいという傾向はあるものの、祭りの規模は、おおむねスポーツ新聞の見出しの大きさに比例している。
が、選挙を間近に控えて、掲示板の様子は違ってきていた。
具体的に言うと、掲示板自体が、政治的なプロパガンダの場に変貌していたのである。で、「祭り」の様相も、「デモ」「街宣」に近い、キナ臭いものになっていた。
こんな短期間のうちにこれほど露骨な変化が起こったのは、おそらく2ちゃんねるの歴史の中でははじめてのことだと思う。
たとえば投票1週間前の「ニュース速報+」板は、自民党支持の2ちゃんねらーと、民主党支持の2ちゃんねらーが双方の党首や政策を攻撃するためのスレが乱立して、板自体が落ちることさえあった。
ちなみに「ニュース速報+」における「+」の意味は、「この板は、キャップ(資格)を持った『記者』と呼ばれる人間だけがスレッドを立てる権利を持っている板だ」ということ。資格制を持ち込むことで、 些末なスレッドが立つことや、板全体がスレ立て合戦に陥るリスクを避けるということなのだそうだ。
とはいえ「記者」も、色々だ。ある記者には「特定の思想や立場を推進することを旨とした工作員」 なのではないかという疑惑がつきまとっているし、別の記者は「一人の人間ではなくて、一つの記者名を 何人かのグループが共同運営している」と噂されている。事態は単純ではない。
とにかく、+の記号が付加された板には、ある程度の公共性がある、ということらしい。 私個人は半分ぐらいしか信用していないが。
で、その「ニュース速報+」の板が、この半月ほど、えらく荒れていたわけです。(>>2-10につづく)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20090828/203664/?P=1 ※前:
http://tsushima.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1251713649/ 4 :☆ばぐ太☆φ ★:2009/08/31(月) 20:14:00 ID:???0
(>>1のつづき)
通常の状態では、政治の話題は、全体の3分の1にも満たないのだが、ここしばらくは、ざっと見て政治ネタが3分の2を占有していた。しかも、いちいち祭り状態にあって、消費が異常に速かった。
たとえば、8月の半ばには、「日の丸スレッド」が93スレッドを消費している。無論、切り刻んだ相手が国旗なのだからして、怒る人々が大勢いたことは想像に難くない。が、それにしても、スレッドの伸び方は異様だった。途中から、通常の意味での書き込みは影をひそめ、スレッド数を伸ばすことを自己目的化したかのような、コピペだらけになって行った。
世間は、静かだった。新聞は党首討論でこの話題が出たことを報じた後、ほとんど続報を流さなかった。テレビも同様。ほとんど時間を割いていない。であるから、2ちゃんねるでは、スレッド数が50を超えた頃には、「新聞は事態を黙殺している」「テレビは報道から逃げている」と、2ちゃんねるとマスメディアの温度差について言及する意見が目立つようになっていた。8月の20日過ぎには、今度は、麻生総理の失言をとらえたスレッドが、67まで数を伸ばした。このスレッドでも事情は同じで、麻生非難派と擁護派の書き込みは、途中からほとんど同じセリフのコピペに終始するようになる。
ここ数年、2ちゃんねるはおかしい。
出入りする人間の数が増えて、客層もずっと幅広くなったはずなのに、話題は、むしろ偏ってきている。簡単に言えば、2ちゃんねるは、ある時期から、プロパガンダの場所になったということだ。今回、選挙騒動を通じて、2ちゃんねるが進んでいる方向は、ある程度はっきりした、と私は考えている。
ネット言論は、なんだか非常にやっかいな化け物に成長しつつある。彼らは「オレたちが一致団結して行動すれば、なんだってやれるんだぜ」と、そんなふうに考えることを好む。おそらく、2ちゃんねらーが自分たちのパワーを意識しはじめた頃から、この掲示板には、その力を利用せんとする人々を蝟集する奇妙なパワーが宿りはじめたのだと思う。
で、結果として、ネトウヨが集まり始めたのだと思う。(>>3-10につづく)
続きを読む